Google社員が回答!モバイルファーストインデックスのQ&Aまとめ

2016年12月7日に Google ウェブマスター オフィスアワー が行われました。多くのサイト運営者が注目している MFI(モバイル ファースト インデックス) や、SEO に関することについて、ウェブマスターから寄せられた質問に Google 社員の 金谷さん長山さん が回答しました。以下にその内容をまとめます。

モバイル ファースト インデックスについて

評価「基準」は変わらない。変わるのは、評価「対象」

これまでは、無印 Googlebot でクロールした際に配信されるコンテンツが評価対象でした。しかし、モバイル ファースト インデックス以後は、Googlebot Smartphone でクロールした際に配信されるコンテンツが評価対象となります。

ウェブマスター側で対応するべきことは?

対応が必要なこと

別 URL または動的配信をしているサイトの場合は、設定を再度確認して、モバイルサイトを Google Search Console に登録します。また、モバイルサイトの構造化データを確認しておきましょう。

適宜対応すること

モバイルサイトの UX(ユーザー エクスペリエンス)および サイトの速度 を確認します。もし問題があるようでしたら、修正しておきましょう。

モバイル ファースト インデックスについての Q&A

実施時期、発表時期はいつ?

数か月にわたって実験を行うという発表 から進展はありません。具体的な日時は未定のままです。

レスポンシブ ウェブデザインの場合、ほぼ影響しないという認識で問題ない?

はい、問題ありません。

サイトマップについて、現在は PC ページのみ登録しているが、変更する必要はあるか?

現在そうしているのであれば、そのままで問題ありません。

スマートフォンページ用のサイトマップを登録したほうがいいか?

今まで通り PC ページを登録し、別 URL でスマホページを配信しているのであれば、rel=”alternate” media(コードは省略)で記述しておきましょう。
( 詳細は サイトマップ内のアノテーションについての Google ヘルプページ を参照。 )

モバイルサイトで、UX のため「続きを読む」で全文が見られるようにしているが、これは SEO 上不利か?

ここでいう SEO の定義が不明ですが、ファーストビューで見られない場合でも、きちんとコンテンツがあるのであればインデックスされるので、問題ありません。

スマホでページを分割表示しているサイトの注意点は?

きちんとマークアップをすることです。
( 詳細は 構造 URL 間 の関係を示す方法が書かれた Google のヘルプページ を参照。 )

サイト内リンクの評価もモバイルが対象になるのか?

モバイルサイトの内部リンクが評価対象になります。

モバイルサイト用のタイトル、meta description を作成する必要があるか?

これまで設定していなかったのであれば、タイトル、meta description を設定しましょう。

PC ユーザーが 80% を占めるサイトでも対応すべきか?

もし現在、モバイル版のサイトがなく、モバイルでアクセスした際に PC 向けのページを返している場合、これまで通り PC 向けのサイトがインデックスされます。また、モバイル フレンドリー シグナルの重みづけが変わるわけではないので、ランキングに影響はないでしょう。対応しないと世界が終わるかというと別にそうではありません(笑)。

ただし、PC ユーザーが 80% を占めている原因が、「モバイルに対応していないからモバイルユーザーが増えない」という負のサイクルになっている可能性はありませんか?モバイル対応することで、ユーザーが増える可能性はあります。事実として、モバイルで Web に触れるユーザーは増えてきています。

モバイルではパンくずリストを用意していなかったが、用意したほうがいいか?

UX として何が一番いいのかということを基準に考えましょう。モバイルにおいて有用なパンくずリストの作成方法があるので、それを考慮しながら作成していきましょう。UX 上の配慮として、モバイルでは作成しないという選択肢はアリだと思います。また、パンくずリストがないことが問題になることもありません。

いわゆるハンバーガーメニューは問題ないか?クリックしないと出てこない内部リンクも評価されるのか?

モバイルの場合は PC と違って UX 上の配慮として、最初は隠れているコンテンツやリンクがあることは Google も理解しています。そこに問題が発生しないように、現在対応を進めているところです。

データハイライターもモバイルで設定しないといけない?

設定しなければ表示されない(構造化データがマークアップされない)ので、表示したければモバイルでも設定しましょう。

リンクされているページが PC サイトしかないような場合、つまり PC サイトしかないサイトからリンクを受けている場合、評価は下がるか?

評価に影響はしません。

モバイルページだけに noindex が入っている場合、検索結果に出なくなる可能性はあるか?

はい。基本的には noindex を入れていれば、検索結果に表示されなくなる でしょう。

SSL 化も同時に行うべきか?

同時に行うかどうかは好みの問題です。同時に実装することのメリットとしては、URL の変更が一度で済みます。一方で、別々に実装をした場合のメリットとしては、問題が発生した場合の原因を特定しやすくなります。

基本的には、SSL 対応はユーザーにとって良いことですし、Google の検索結果でもポジティブに評価されます。ただし最終的には、そのサイトのユーザーにとって何が一番良いのかを考慮してください。

モバイル フレンドリー テストは、PC ページとモバイルページ、どちらで試すべき?

問題を発見するためにも、両者で モバイル フレンドリー テスト を実施すべきです。

内部リンクが a タグではなく、ボタン形式の場合、内部リンクと評価されるか?

ボタンはあくまでボタンであり、リンクではありません(=内部リンクとは評価しない)。

PC で検索したときの評価基準もモバイルサイトがプライマリ、PC サイトがセカンダリとなるのか?

評価「基準」は変わりません。評価「対象」が変わります。PC で検索したときも、モバイルが評価対象になります。

PC では広告を非表示にし、スマホのみ広告を表示しているサイトの注意点は?

どのように広告を出しているかにもよりますが、ユーザー体験を損ねるような広告表示は避ける ようにしましょう。

その他の Q&A

観測している複数のWebサイトで検索順位が下がるケースと下がらないケースが見られたが、なぜ?

ガイドライン違反による手動対策を受けたのであれば、基本的には検索順位は下がります。

手動対策に期限はあるか?

あります。ただし、期限を過ぎたら OK というわけではありません。ガイドライン違反 が残っている場合は、解消するべきです。

正規 URL ではなく短縮 URL がインデックスされている。どうすれば元に戻るのか?

(質問者のサイトの場合)リダイレクトの設定がされているようです。サイトの設定を確認してください。ちなみに、スマートフォンでアクセスした際にインタースティシャル広告が表示されているので、今のうちに対応したほうがよいでしょう。

AMP ページの URL 指定について、同じサイトのリソースであれば、プロトコル相対 URL の使用が可能、外部サイトのリソース場合は、プロトコル相対 URL はサポートされない、という認識で合っているか?

基本的には、アセットが https 版がある場合はそちらにリンクをして、そうでなければ http 版にリンクをします。これは同じドメイン上でも、異なるドメイン上でも同じことです。

特定のキーワードの検索結果が正常に表示されない。何か新しいフィルタを導入したのか?(例:「カシオ電子辞書」「パナソニック洗濯機」「東芝冷蔵庫」)

(Google 長山氏)確認してみましたが、正常に表示されているように思います。新しいフィルタを導入したということもありません。もう少し詳細な情報を伝えてください。

月間1億5千万規模の QA サイトのインハウス SEO を担当している。10月29日を境に、順位と検索流入がともに 20% 減少し、10月31日にカテゴリ構造のリニューアルをリリースした以外は、大きな改修は行っていない。システム API 提供先による重複コンテンツ問題も考えられるが、順位の下落が急であり、原因が分からない。

(Google 長山氏)クロールやインデックス状況について確認してみましたが、特に問題は発生していません。手動による対策も実施されていないため、基本的なアルゴリズムによる変動の範囲内であると思われます。具体的なクエリに対する、以前と現在のデータがあれば提供してください。

次回開催日

2016年12月22日 12:00~
ということでなんと、まだ年内にもう一度開催されるとのこと。しかも、年末スペシャル!どのような内容になるか楽しみですね!